学生でも社会人でも普段生活をしていく中で必ず必要になってくるもの、それは人とのコミュニケーションですよね。
特に社会人になって組織に所属して仕事をしていると、性格的に合わないと感じる上司や同僚、社外の人間等、学生時代とは比べ物ならないくらい人間関係の幅が広がっていき、多方面でコミュニケーションを取りながら業務を遂行していく必要が出てきます。
特に営業やマーケディング等を担当する社会人であれば、社内だけでなく社外の顧客や取引先の担当者など、色々な立場の人間とコミュニケーションを取りながら業務を進めていくこととなるので、自分一人で仕事が完結するというシーンはほぼないと思います。
コロナ過の影響も有り、リモートワークが普及していき、コミュニケーションの形骸化も心配される昨今ですが、円滑な業務の遂行にはコミュニケーション能力は必須スキルとなります。
今回の記事では、営業職として16年間仕事をしてきて1000人以上の人々とコミュニケーションを取ってきた私が考えるすぐにでも使えるコミュニケーションテクニックを5つ紹介します!
コミュニケーション能力とは?

「コミュニケーション能力」という言葉自体はよく聞くフレーズなので、何となく使うことが多いと思います。
まず、この「コミュニケーション能力」という言葉を少し掘り下げて見ていきましょう。
コミュニケーション能力を具体的に分けて考えると以下の4つの能力に大別されます。
- 話相手の会話を遮ることなく、適度に相槌や感嘆を取り入れながら話を聞き出せる能力(傾聴力)
- 会話の中で話相手の気持ちを察し、気持ちを汲み取る能力(洞察力)
- 相手の状況や立場に立って、伝わりやすいように適切な言語で伝える能力(伝達力)
- 相手にイメージが伝わりやすい様に笑顔やボディランゲージを多くするなどの工夫をする能力(表現力)
上記に挙げた能力はどれも難しい事ではありませんが、実際にこの4つを常に意識して人とコミュニケーションを取っている方は本当に少ないのではないでしょうか?
人間なので、その日の気分によっては人と交流したいと思わないような一日もありますし、上記の能力が習慣化するまでは意識しながら会話をする事はとても疲れます。
でも、この4つの能力を無意識に使いこなせるようになれば、どんな場面でもどんな人とでも容易に仲良くなれることができますよ。
傾聴力については、お笑い芸人としてだけでなく教育系Youtuberとしても大活躍している「オリエンタルラジオの中田敦彦さん」が自分自身の体験を基に重要さを解説している動画がありますので、興味が有ればそちらもご覧いただきたいと思います⇒中田敦彦のトークチャンネル 人間関係が上手くいくコツは「傾聴力」
注意してほしいのは「話す」「聴く」それぞれの能力は、どちらか一方だけあればよいというものでありません。
例えば、営業ならお客さんから課題や困りごとを聴くだけではなく、その課題や困りごとに対して解決する為の提案力や自分の考えを伝える為の表現力と伝達力が必要となります。
「聴くだけ」「話すだけ」でなく、両方をバランスよく行っていくことで、誰とでも円滑なコミュニケーションを取れます。
コミュニケーション能力が高い人が意識している事

私自身が営業職として働いてきた中で印象に残っているコミュニケーション能力の高い人の特徴は、話している人の目をしっかり見て的確に会話のキャッチボールができる人でした。
具体的な特徴としては以下になります。
- 話している相手の話題や相手自身に興味を持ち、話している内容にしっかりと耳を傾けることが出来る人
- 話の腰を折ることなくしっかりと最後まで話を聴ける人
- 話している言葉や話題に対してしっかりと共感を示すことが出来る人
- 上手く話が出来ない人に対しても、話を遮らず的確な相槌や質問が出来る人
- 大人や子供等、話している相手に応じて表現方法をわかりやすく変えることが出来る人
- 話題が豊富で話していても飽きさせない人
- いつも笑顔で表情が豊かな人
- 威圧的・高圧的な物言いをしない人
テレビでお笑い芸人の皆さんを見ているとコミュニケーション能力が高い人というのは「話をすることが上手な人」というイメージが強いと思います。
但し、実際のビジネスや普段の会話の場面では話が上手いだけではコミュニケーション能力が高いとは言えません。
「自分の事ばかり話すのではなく、相手を尊重してしっかりと話を聴くことが出来る人」こういう人が本当の意味でコミュニケーション能力が高い人と言えます。
「しっかりと相手の話に耳を傾け、話に区切りがついたタイミングで自分が話し出す」これが上手な会話の流れと思います。ビジネスの場でもプライベートな場でも自分語りばかりする人が好意的に受け取られることはありません。
さいごに

最後になりましたが、私自身が考える誰でも簡単にできるコミュニケーションテクニックは以下となります。
- 相手の話に興味・関心を持ち、しっかりと耳を傾ける
- 経済・スポーツ・政治等、色々な事柄に興味を持ち、会話している相手に合った話題を常に情報収集しておく
- 傾聴力・表現力・伝達力・洞察力の4つのコミュニケーション能力の中で自分自身に最も合った能力をまず訓練していく
- 自分の周りにいるコミュニケーション能力の高い人の真似をする
- 自分語りをせずに相手の立場に立って物事を考える癖をつける
私自身が営業として仕事を始めた当初、色々な年代のお客さんや年上の上司と会話すると変に緊張してしまい、何を話せばいいかもわからず、いつも気まずい思いをしていました。
20代の社会人になりたての頃は特にですが、上手く会話が出来ないので、相手の目を見てしっかり話しを聴くことを意識して、無理に自分から話題を振らなくとも相手が進んで話題を振ってくれるよう傾聴力を高める意識をしていました。
人によっては、コミュニケーション能力の高い人の真似をする方がやり易い、話題に事欠かないように情報収集を欠かさないという方法がやり易い等、色々な考え方があると思います。
人それぞれ性格が違うので、この機会にどのテクニックが自分に合っているか等も考えてもらえればと思います。
但し、必ず覚えておいてほしいのが、「話す・聴く・相手の事を尊重する」この3つの基本スタンスが最低限備わっていないとコミュニケーション能力の向上は望めません。基本的には、聴く力と話す力の両方をバランスよく育てていくことが重量です。
その上で、先程紹介した5つのテクニックについては、自分自身に合っていると感じたものから順に練習していってもらえれば、確実にコミュニケーション能力の高い人になれますよ。
コミュニケーション能力は、営業などのビジネスの場でもプライベートの場でもあらゆるシーンにおいて必須となるスキルです。多様性という言葉が叫ばれる現代を生き抜くためにも必ず身に着けていきましょう!
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