人工知能やロボットの普及により士業や工場作業等、仕事の有り方に変化が生まれる可能性が高いと言われる今後10年においても”人と人との結びつき”により成り立つ営業職は無くならない職業と言われています。
今回は、大学卒業後に4つの会社で営業職として働いてきた私が考える『営業職に向いている人の特徴を10個』を紹介したいと思います。

営業職への職を考えているけど、「自分は営業に向いているのか??」
という不安や心配を感じている方の悩みを解決していきます!
- 記事の内容
- ・営業職に向いている人の特徴5つ~性格編~
- ・営業職に向いている人の特徴5つ~行動・習慣編~
営業職に向いている人の特徴~性格編


まず、私が考える営業職に向いている人の性格についてまとめてみます。
正直に言って、営業という仕事は日本語が話せて人並みにコミュニケーション能力があれば、誰でも出来る仕事です。
それでも、性格的に「合う・合わない」という事はあるかと思いますので、これから営業の仕事に挑戦してみようと考えている皆さんにとって少しでも参考になればと思います。
コミュニケーションスキルについて詳しく知りたい方はこちらの記事もおススメです⇒【今すぐできる】仕事や日常で使えるコミュニケーションテクニック5選!
①人との会話が好きな人
営業職をする上で人と話すことは避けて通れないことです。やはり会話を楽しめる人の方が営業には向いています。
但し、会話が楽しめると言っても話上手である必要はありません。
個人的には喋りの上手な人よりも「如何に気持ちよく相手に話をさせることが出来るか」という方が大事です。なぜなら流暢に喋れる人の方が、言葉に重みがなく信頼性に欠ける印象を持たれる傾向が有ります。
皆さんも何か大きな買い物をする時に営業マンと会話をした経験があれば、わかると思いますが、初対面で言葉巧みに話す営業マンよりも自分の希望や意見を真剣に聴いてくれて言葉は少なくても真摯に対応をしてもらえる営業マンの方が信用できると感じませんか?なので、お喋りが下手でも人との会話が好きなら問題ありません。
私は大学生の頃に居酒屋でアルバイトをしていた経験から人と話すことが好きで営業職にも向いていると思い営業職を選びましたが、20代の頃は幅広い年代のお客さんと会話をするのが苦手で、どうすればお客さんと上手く距離を縮められるのかをずっと悩んでいました。
その中で、私自身が行き着いた答えは「相手の悩みや困っている事、興味を感じていることを一生懸命聞く姿勢」を持つことでした。
無理に自分が話す事ばかり考えるのではなく、相手の話を一生懸命聞く姿勢を持てば、自然と人と人との距離感は縮まっていくと感じます。特に若い営業マンであれば、その姿勢はお客さんに伝わりやすいですよ。
②好奇心旺盛で行動力のある人
営業職をしていると自社の商品についての知識や様々な年代のお客さんと会話する為に必要となる政治・経済等の一般的な知識、簿記などのお金の知識等、自分自身を高める為に色々な知識やスキルを吸収していく必要があります。
但し、この部分については営業職だけでなく、どんな仕事をするにしても必要となる能力になってくると思います。
副業や資産運用・節税等、これからの社会ではパラレルスキルを身に着けていく方が長い人生を生きていくうえで充実した生活を送っていけることは間違いありません。
『人生100年時代』という言葉があるように、何か行動を起こす事に遅いという事はないので「挑戦してみよう!」と思った時には、あれこれ考える前に行動する事が大事です。
結果的に多くの知識や経験を持つことが自分自身の自信にも繋がり、勝手に本業の営業活動にもそれが活きることとなります。
③数字や計算が好きな人
営業職にとって、売上目標・ノルマ等の数字は切っても切れない関係なので、常に数字を意識したり計算をする習慣は必要です。
でも、計算と言っても難しい関数や表計算等の数学的な知識が必要なわけではなく、あくまで電卓で計算を出来れば良いだけなので、高度な難しい計算は必要ありません。
私自身も営業職を始めた頃は毎月のノルマや目標にプレッシャーを感じながらロクに計画も立てずに何となく月末を迎えては、上司から日々の行動の計画性や常に数字を意識することの大切さをコンコンと説かれていました。
数字に強いという事は営業活動をする上でも当然重要になってきますが、数字で物事を語ることで説得力も増し、様々な側面から分析も出来るようになるので、営業以外の面でも重要なスキルかと思います。
④物事を客観的や楽観的に捉えられる人
3つ目の「数字や計算が好きな人」の部分でも挙げましたが、営業職にとって売上目標やノルマは絶対について回るものです。
「営業はキツイ」とか「上司に叱責される印象が強い」という負のイメージがつきまとう主原因は確実にノルマが影響します。。
営業職という部門を置いている会社であれば、会社の売上を作る為に多くの営業マンを抱えていますので、未達成であれば、叱責されたり厳しい言葉をかけられることは当然あります。。。
ルート営業、完全歩合制の新規開拓営業含む4社で営業マンとして働いてきた私自身も20代の頃は特に「ノルマに対するプレッシャー」には悩まされてきました。でも、この部分に関しては頭の切り替えと割り切りが必須です。
ノルマをクリア出来ずに叱責されれば、落ち込んでしまうのは当然ですが、あくまで仕事の一環であり、この事が自分自身の価値や人生に多くの影響を及ぼすことはありません。直ぐに結果の出る人間もいれば、中々結果が出ないタイプの人間もいるので、反省は必要ですが、気に病んだり後悔する必要はありません。
⑤深い付き合いの出来る人
長期間営業職として活動をしていくと社内外含め本当に多くの人と出会う機会が有ります。
あまり自分の事は語らない等、広く浅くという付き合い方をしていては、お客さんにも本質を見透かされてしまい中々信用を得られません。
一期一会ではないですが、一人一人のお客さんや職場の仲間との繋がりを大事にすることで、仕事だけでなく多くの場面で手助けをしてもらえる機会が得られます。
私自身、新卒で入社した会社から現在所属している会社まで全て異業種ですが、転職活動という形で実際に大きく自分から動いたのは1度目の転職のみです。
前職と現職の会社は過去に取引のあった会社の方から声をかけてもらい入社へと繋がりました。
お客さんも人なので、仕事だけでなくプライベートな相談や雑談など、色々な事を話せる相手には業務的な付き合いだけでなく「人と人との付き合い」をしてくれると思います。
営業職に向いている人の特徴~行動・習慣編~


次に『営業職に向いている人の行動・習慣』について、まとめてみました。
この部分については現在は出来ていない事も多くあると思いますし、直ぐに身につけられるものではないと思います。日頃から意識して生活することで身に着けられることばかりなので、是非意識してみてほしいと思います!
①オン・オフの切り替えが得意な人
この部分については性格編とも被る要素となりますが、やはりストレスを溜めることなく「公私の切り替えが上手に出来る」という点は重要になると思います。
どんな仕事でも共通している事だと思いますが、日々の業務を遂行する中で大きなミスをすることやノルマが達成できずに辛い気持ちになる場面は必ず出てきます。
もちろん業務中は反省したり打開策を考えることも必要ですが、仕事が終わったら頭を切り替えて私生活を充実させることって本当に大事です。
どんなにすごいプロ野球選手やサッカー選手でもスランプや不調で何をやっても上手くいかない時って必ずあると思います。そんな時にダメなものはダメと切り替えて、過ぎた事に捉われないことが営業職を続けていくためには必要です。
②人見知りせず、誰とでも友好的に接することが出来る人
コミュニケーション能力については、どんな仕事をする上でも最低限必要となってくる要素なので、極度の人見知りではなければ、全く問題ないと思います。
でも、営業をする上では初対面の人との会話は必ずついて回るものです。出来る限りどんな人とでもぎこちなく会話できる必要はあると思います。
新規開拓営業をしていると基本的に良い顔はされないので、自分から会話しやすい空気感を作っていけないと仕事にもならないし自分自身がしんどくなってしまいます。
私の場合、初対面の方と話す時には意識的にテンションを高く持っていき、明るい雰囲気を作る様に心がけています。もちろん最終的には営業的な話もしていく必要がありますが、まずはお客さんの警戒心を解くことや困りごと・悩みなどを引き出すことが最も大事と考えています。
「生理的に合わない」等、勝手な先入観で好き嫌いの判断をしてしまうのは絶対やめましょう!!
③嫌なことにも目を背けずに向き合える人
営業活動をしていく中でミスやノルマ未達成の時期があったりという事は必ず起こります。
そんな時に”自分なんてどうせ無理”と腐ってしまうのではなく「本当にやれることは全てやったのか?」「当初計画していた通りに行動ができていたのか?」等の振り返りが出来れば、自己成長にも繋がり、同じミスを繰り返すという事は必ず減っていきます。
嫌な事を思い出すのはストレスになるし誰でも目を背けたくなるのはわかりますが、この振り返りや反省といった行為を日々するかしないかで5年後・10年後の成長曲線に大きな差が生まれます!
私の場合、車での移動が多いので、運転中に売上目標に対する結果や進捗、自分自身のプレゼン失敗により他社へ流れてしまった案件について振り返りを行い、次は「どのようにアピールや商材に対する説明をすれば、受注へと結びつくのか」といった内容を頭の中で考えたりします。
車での移動中に今後の商談のロールプレイング等も頭の中で行い、大まかな商談のストーリー等も考えたりしますよ。
自分のイメージ通りにいくことは少ないですが、事前準備をしておくと心の余裕が生まれるので、頭の中でシミュレーションしておく作業はおススメです!
④笑顔を絶やさない人
いつもニコニコしていて笑顔を絶やさない人って、営業マンに関わらず印象が良く人から好かれますよね。
これは、営業職をする上でも同じです。無理に明るく振る舞う必要はありませんが、日々の気分の変動により明るかったり暗かったりする人より常に笑顔を絶やさず、前向きな雰囲気を纏わせている人の方が周囲の人から助けられたりお客さんにも気に入られることは間違いありません。
また、初対面やあまり面識のない場合、外見の印象も重要になってくるので、髭は綺麗に剃り、スーツは綺麗に着こなせていると尚更良いと思います。
⑤繊細さと大胆さを持ち合わせている人
稀なパターンですが、営業をしていると即断即決を求められるシーンが有ります。
内容は費用面であったり、納期の部分であったり色々なシチュエーションが有りますが、その度に上司にお伺いを立てていてはお客さんの営業マンへの信頼度は全く上がりません。
多少の値引きや厳しい日程であったとしても自分の中である程度勝算を組んでいけるストーリーがあれば、自己判断で決断をしてしまい、上司には事後報告というパターンがあっても全く問題ないと思います。(但し、何でもかんでも自己判断で進めていくと時には痛い目に合うこともあるので、状況や場面によって使い分けは必要です。)
必ず現在の会社の状況や費用面で不利益を被らない事を自分の中で、確信できた上で責任を取れるように前もって自分自身の判断の物差しは作っておきましょう!!
問い合わせや質問等、色々な事に素早く対応してくれる営業マンはお客さんから重宝されますが、実際に動き出してから不備や納期遅延が起きてしまうと全て担当した自分の責任になってしまうので、「繊細さと大胆さ」この2つの要素は営業という仕事をしていく中で重要だと思います。
まとめ


営業職は誰でも出来ます
営業職に向いている人の特徴について紹介をしていきましたが、ここまで紹介した内容は全てどんな仕事をする上でも最低限必要となる要素と思います。
どのような仕事でも向き不向きは当然ありますが、営業という仕事自体は専門性を必要としないので、人と会話が出来れば誰にでも出来る仕事です。
私自身、今回挙げた10個の項目を全て満たしているのかというと、完全には満たしていません。それでも16年間、複数の会社で営業マンとして少しくらいは活躍してこれました。
極端な事を言うと相手の事を思いやる気持ちや気配り、自分自身の感情のコントロールが出来れば特別なスキルや人と違う特別な能力などは一切必要ありません。
意識の持ち方と自分自身の努力一つで簡単にカバー出来てしまいます。
営業職という仕事自体は、あまり良いイメージがないという方もいると思いますが、沢山の人と出会う事で多くの出会いと経験を積み重ねることが出来ます。
多様な考え方に触れることで成長や刺激を貰い易い職種でもありますので、営業職に興味のある方は、是非挑戦してみてほしいと思います。
ご覧いただきありがとうございました!!
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