色々な自転車のサイトや自転車情報等を見ているとギアや変則について書かれていることがよくありますよね。
変速の意味はわかってもフロントギアやリアギア等と書かれてもスポーツバイクに詳しい人でなければ、全くわからないと思います。
ここでは、簡単にわかりやすく自転車のギアと変速の基礎知識についてお伝えしたいと思います。
自転車のギアの事を理解し上手く活用すれば、自分の体力や道路の状況に合わせて快適な運転が楽しめます。
ぜひ参考にしてください!
<自転車のギアとは>
ギアとは一般的に「歯車」の事を指しており、自転車の前後車輪部分に付いています。
ママチャリやミニベロなどの一般車もしくは価格を抑えた単価の低い車体には変速機がないものもありますが、ロードバイクやグラベルバイク等には車種やコスト帯によってギアの数も様々なものがあります。
ハンドル部分にある変速機を使いチェーンを移動させることを「変速」や「ギアチェンジ」と呼び、前輪と後輪のギアの数で変速数が変わります。
【ギアの特徴】

上記表のとおり、前のギアが大きく、後ろのギアが小さいほど、ペダルは重く(ペダル1回転で自転車の進む距離は長く)なります。
またその逆で、前のギアが小さく、後ろのギアが大きいほど、ペダルは軽く(ペダル1回転で自転車が進む距離は短く)なります。
自転車は出だしや停車前、上り坂、下り坂、追い風、向かい風など、様々な走行抵抗を受けながら進んでいきます。
走行時の条件により、適切なギアを選択することが出来れば、自転車が速く進んでも遅く走っていても、一定のペースと回転数で走行可能です。
人間が出せる力は限られているので、なるべく力をかけず楽に走行できるよう変速機があります。
ギアの仕組み
ギアの大きさ【リア=フロント】の場合
あくまで仮の話となりますが、ギアの大きさ【リア=フロント】だと、ペダルを一回転させると後ろのギアも同じように一回転することになります。

ギアの大きさ【リア小<フロント大】の場合
ペダルを回すと前のギアが回り、チェーン伝いに後ろのギアに力が加わり車輪が回ります。
前のペダル(ギア)を1回転させた時、後ろの車輪(ギア)が何回転するかにより、ペダルの重さ、進む距離が変わってきます。
上の図のようなギアの大きさ(リア小<フロント大)だと、ペダルを一回転する間に後ろの小さいギアが何回転もすることになります。
つまり、一回転させようとする力が必要となる(ペダルが重くなる)のですが、距離がグーンと進むことになるのです。

ギアの大きさ【リア大<フロント小】の場合
こういうギア比は実際にはなく、極端な例となりますが、ギアの大きさ(リア大<フロント小)だと、ペダル一回転させた場合、後ろのギアは少ししか回りません。
つまり、(リア小<フロント大)の図の状態に比べ、一回転させようとする力はそれほどいらなくなる(ペダルが軽くなる)のですが、その代わり少ししか進まないという弊害があります。
前後のギアをその時の走行状態に合わせて調整し、快適な走りを模索してください。

自転車のギアを活用するシフトレバーの使い方
ギアの仕組みが分かったところで、実際の変速機について説明していきます。
ここではスポーツバイクによく見られる多段階変速機の使い方を紹介します。
こちらの車種はリア(後ろ)のギアが7枚、フロント(前)のギアが2枚、装備されており、組合せが14通りに。つまり14段変速(7×2)となります。
ギアの操作は、ハンドル部分で行い、フロントギア(前)を変更するには、左側のシフトレバーを親指で押しこむと大きいギアに変わり、手前に引くと小さいギアに変わります。
レバーを動かす際に、カチカチカチと音がしますので、音がしなくなるまで動かして下さい。
リアギア(後)を変更するには、右側のシフトレバー(上)を押すと1回ごとに大きいギアに変わっていきます。また、右側のシフトレバー(下)を押すと、1回ごとに小さいギアに変わってきます。

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