自転車の起源はヨーロッパのドイツで、1913年にドイツ人発明家が考案したことが歴史の始まりと言われています。
自転車は、時代にあわせて常に機能の改良がおこなわれ、長い歴史を経て現在の形となりました。
生活に役立つだけではなく、スポーツ競技の魅力もあり、健康維持や環境保全にも繋がることが、SDGsを叫ばれる昨今注目を浴びる要因となっています。
自転車の歴史
最も有力な自転車の起源の説としては、1813年に発明家のカール・フォン・ドライスが発祥地であるドイツで自転車の元となるドライジーネと呼ばれる装置を考案したことです。
ドライスの愛馬が死んでしまい、馬に変わる乗り物を探したことをきっかけに自転車は発明されました。
当時の発明品はペダルのない地面を踏んで進む装置でしたが、これが現在の自転車の起源と言われています。

自転車の発展
ドライスが発明した自転車は発祥地のヨーロッパ各国で発展を続け、さまざまな機能が付加され世界中へと広まっていきました。
自転車の発展において追加された機能は大きく分けて6つです。
・車輪の回転
・材質の変化(木製⇒鉄製)
・安全機能の追加
・ゴムタイヤの開発
・ギアの開発
・電動機能の追加など
自転車の歴史年表
年度 | トピック | 国名 |
1817年 | ドライスがドライジーネを発明 | ドイツ |
1839年 | マックミランによって初のペダル式の自転車考案 | イギリス |
1861年 | ピエール・ミショーによってミショー型の自転車の開発 | フランス |
1870年 | ジェームズ・スターレーによってぺニー・ファージング型自転車発売 | イギリス |
1879年 | ヘンリー・ジョン・ローソンによってチェーン駆動自転車開発 | イギリス |
1885年 | 折りたたみ自転車・安全型自転車の発明 | フランス |
1888年 | 空気入りタイヤの開発 | イギリス |
1896年 | ギア付き自転車の開発 | イギリス |
1903年 | 自転車レース「ツールドフランス初開催」 | フランス |
1861年にミショー型と呼ばれるペダルが付加された車輪が回転する自転車が発明され、車体は鉄製になりました。1870年にはぺニー・ファージング型と呼ばれる前輪が大きく速く走れる車種が開発され、1885年には現在の自転車と同じ構造の安全機能が付加されました。



自転車競技の歴史
自転車競技の始まりは、自転車が開発されて間もない1863年頃のフランスのパリで木製の自転車を使用してレースが行われたことが起源です。
日本では、1886年頃から各地の自転車の愛好家によって自転車クラブが設立されたことで自転車競技の活動が進んでいきました。
1893年には、アメリカで初の世界選手権が開催され、1903年にはフランスで自転車レースの最高峰のツールドフランスの第1回大会が開催されました。
1896年の近代オリンピックで初めて自転車競技が正式種目に認められ、国際的な普及が加速していきます。
日本では、1982年から国内最大規模の自転車レース「ツアーオブジャパン」が開催されたことで、さらに競技の普及が加速します。
自転車競技の種類
自転車競技は、大きくロードレースとトラックレースに分けられています。
ロードレースでは、規制された一般道を使用することが多く、プロレースでは走行距離が数百キロにも及び、数日にかけて行われることもあります。
トラックレースは、直線とバンクのついたカーブからなるトラックを周回するスピードを競います。短距離から長距離まで、また複数人で行う競技などさまざまです。
他にも、舗装されていない道を走るマウンテンバイクレースや、人工的に造られた走路でジャンプ中に技を決めるBMXなど、その種類は多岐にわたります。
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