これで解決!ロードバイク初心者の為の「自転車用語集」タイヤ編!

目次

トレッドパターン

道路面と直に設置する部分。この部分に刻まれたパターンをトレッドパターンと呼びます。

乾いたスムーズな路面に向くトレッドパターン(スリックタイヤ)は溝がなく、濡れや荒れのある路面には溝が有るトレッドパターン(ブロックタイヤ)が多いです。

スリックタイヤ

晴れている時の舗装路用のタイヤとなり、ロードバイクやクロスバイクで使用される事が多い。

多少の模様がついているもの含め、基本的には表面に凹凸のない滑らかなタイヤです。

転がり抵抗が小さい為、感覚的には漕いだ時の感覚としては軽いと感じます。

但し、タイヤ表面に溝がない為、雨天時の使用は非常に危険であることは留意してください。

転がり抵抗・・・ボールやタイヤなどの球や円盤、円筒状の物が転がるときに、進行方向と逆向きに生じる抵抗力。

スリックタイヤ写真

ブロックタイヤ

表面に大きめの突起が多数ついているゴツゴツとした見た目が特徴のタイヤ。オフロード用であり、主にマウンテンバイクに使用する。

路面が土や石のコースでは圧倒的なグリップ力を発揮する反面、表面の凹凸により転がり抵抗が大きくなる為、漕いだ時の感覚としては重くなります。

また、スリックタイヤと比較した際にブロックの重量が増す為にタイヤ自体の重量も大きくなります。

ブロックタイヤ写真

セミスリックタイヤ

「ブロックタイヤ」と「スリックタイヤ」の特徴を両方持ち合わせているタイプです。

セミスリックタイヤは、タイヤ中央の溝が浅く、両サイドにブロックが配置されています。

直線状に走行する時はスリックタイヤのように摩擦や抵抗が少なく、コーナーを曲がるときは両サイドのブロックがグリップ力を発揮するので滑りがなく安定しています。 

スリックタイヤの軽やかな走りと、ブロックタイヤの安定性の両面を持っている万能タイヤともいえます。

セミスリックタイヤ写真

タイヤの種類

チューブド(クリンチャー)タイヤ

タイヤとインナーチューブが完全に独立した作りになっており、インナーチューブが路面に直接接地するゴムに覆われているタイヤ。

ママチャリなどのシティサイクルも含めて、街中に走っている大半がクリンチャータイヤの自転車です。

クリンチャータイヤ 画像

チューブラータイヤ

タイヤとインナーチューブを直接縫い合わせて一体型となっている自転車用タイヤ。

乗り味が良くレースに向いていますが、タイヤを装着するときには、リムセメントを用いてホイールに張りつける必要があるので、メンテナンス性に欠けます。

タイヤとインナーチューブが一体になっているので、基本的にパンク修理も行えないという点もデメリットとなります。

チューブラータイヤ 画像

チューブドタイヤとチューブラータイヤの違い・・・インナーチューブの構造にあります。チューブドタイヤはインナーチューブの上からタイヤをはめますが、チューブラータイヤはインナーチューブを包み込むようにタイヤが縫い合わせられています。

チューブレスタイヤ

チューブレスタイヤは、その名の通りチューブを必要としないタイヤになります。

構造はチューブドタイヤと似ているが、リムにスポーク穴のない専用ホイールに装着することで空気をタイヤ内に充填する仕組みになっています。

リムの内側にはチューブに相当するブチルゴムの層があり、ビード部分は空気が漏れないように密閉性がより高い形状となっています。

チューブレスタイヤ 画像
チューブレス・チューブド比較画像

チューブレスタイヤの派生品として「チューブレスレディタイヤ」が有ります。

チューブレスレディとは、チューブを使わない代わりにシーラントという専用の液体を入れるタイヤの仕組みです。 チューブレスの方は同じくチューブが不要で有り、シーラントも不要なタイプです。

各タイヤの特徴

チューブドメリットデメリット
タイヤのラインナップが豊富パンクしやすい
パンク修理が容易にできるチューブラータイプよりも重い
価格が安いチューブレスタイプへと移行しつつある
チューブラーメリットデメリット
パンクしずらいタイヤのラインナップが少ない
走行性の上がる価格が高い
タイヤ交換自体は簡単パンク修理が出来ない
チューブレスメリットデメリット
乗り心地が良い価格が高い
軽量化が見込めるメンテナンスが手間
耐久性が最も高いパンク修理が難しい

タイヤサイズ規格一覧

WO規格(ワイヤードオン)

タイヤのビードワイヤーが、リムの上に乗っかるタイヤの事を表します。

イギリスで生まれた規格であり、サイズの表記には、インチ(分数表記 26×1 1/2)やミリメートルを使用。

シティサイクルやロードバイクのタイヤに適用される事が多いです。

また、WO規格の中でもサイズの表記には、イギリス式とフランス式があります。

日本国内のロードバイク事情では、フランス式が一般的になっています。

【表記方法】 イギリス式:インチ フランス式:ミリメートル

HE規格(フックドエッジ)

タイヤのビードワイヤーをリムの端に引っ掛けるタイヤの事を表します。

アメリカの規格でサイズの表記には、インチ(小数点表記 26×1.50)を使用します。

HE規格はマウンテンバイクに採用される規格でしたが、現在では子供用自転車やBMXでも使用されています。

タイヤサイズ規格の見方

WO規格 例1(27×1 3/8)

例1の「27×1 3/8」で説明致しますと、「27」がタイヤの外径をインチ表記となっており、「1 3/8」がタイヤの幅をインチで表しています。

WO規格 例2(700×25C)

例2の「700×25C」で説明致しますと、「700」がタイヤの外径をミリメートルで表していて、「25」はタイヤの幅をミリメートルで表しています。

尚、「C」はリムの大きさを表す記号で「A、B、C」の3種類がありますが、今では外径が700ミリメートルの場合、「C」の規格しか残っていません。

HE規格 例1(26×1.50)

例1の「26×1.50」で説明致しますと、「26」がタイヤの外径をインチで表し、「1.50」がタイヤの幅をインチで表しています。(主にマウンテンバイクで使用されている表示方法です。)

ETORTO(エトルト) (例:28-622)

タイヤの規格や表記方法が複雑になっているため、ETRTO(エトルト)はこのような混乱を解決するために用いられている表示方法です。

例の「28-622」で説明すると、「28」がタイヤの幅をミリメートルで表し、「622」はタイヤのビートワイヤーの直径をミリメートルで表しています。

今では、WO規格とHE規格のタイヤ両方にETRTO表記がされているため、非常に分かりやすくなってきました。

23Cスピードは抜群で有り、特に加速性能は素晴らしいがパンクに注意が必要
25Cスピードは抜群で有り、乗り心地も23Cより向上。23Cより空気量が多く、多少パンクにも強い。
28Cスピードが重視されており、乗り心地も良い為、ロングライドやブルべに適している。
32Cスピードと安定性の両立がされている為、通勤・通学や自転車旅に向いている。
35C安定性が重視されており、オフロード向けのタイヤ。

タイヤサイズが細いほど、スピード以外にも重量が軽くなるメリットがあります。

但し、細いタイヤは空気圧を高めにしておかなければ、段差等の衝撃でパンクする可能性が有り、注意が必要です。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

本業は自転車タイヤメーカーで営業をしているissueです。
学生の頃から音楽と運動が大好きでした。
このブログを通じて趣味の音楽情報や自転車知識について発信していきたいと思います。

issue
本業は金型や自動車部品の営業をしているissueです。
昔から音楽が大好きで学生時代は軽音楽部でギターを弾いていました。
自分でも楽器を弾き、沢山のアーティストのライブやフェスにも行ってきました。
このブログを通じて会社生活に悩みを抱えている人や音楽など何か好きな物を探したいと感じている人の役に立ちたいと思います。

コメント

コメントする

目次